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ソニー株式会社に転職し、同社の法務部で仕事をすることを希望し、その専攻の流れについて知ることを希望している方の多くは、単に“プロセス”を知りたいだけではないはずです。
- 自分の経歴で本当に通過できるのか
- 書類や面接で何をどこまで見られるのか
- 最終面接で落ちる人にはどんな共通点があるのか
- ソニーの法務部に入ってから後悔しないか
こうした「不安」と「判断材料」を、できるだけ具体的に知りたいはずです。
本記事の対象読者は、次のような方です。
- 事業会社(または法律事務所)で法務経験を積み、次のステージとしてソニー法務部を検討している方
- 契約審査・交渉、紛争対応、コンプライアンス、知財、M&Aなどの経験を、より大きな事業スケールで活かしたい方
- 反対に「ブランドや年収だけ」で決めてしまい、入社後にギャップで後悔したくない方
ソニーの法務部は、単なる“守り”だけでなく、事業スピードやグローバル展開の中で、リスクを管理しながら意思決定を前に進める役割が求められます。
そのため選考では、法律知識の多寡よりも、
- 事業を理解し、適切なリスク判断ができるか
- 社内外の利害関係者を巻き込み、交渉・調整ができるか
- 「なぜソニーなのか」を具体的に語れるか
が、強く見られます。
本記事では、ソニー法務部の中途採用における選考の流れを軸に、
- 各プロセス(書類・面接・最終)で見られるポイント
- 通過率・倍率を「数字」ではなく「構造」で捉える視点
- 落ちやすい局面と、その回避策
を体系的に整理します。
読み終えるころには、
- 選考の全体像とスケジュール感が分かり、ムダな不安が減る
- 自分の経歴を「ソニー仕様」に言語化するための準備の方向性が見える
- 合う/合わないを冷静に整理し、後悔しない転職判断ができる
状態を目指せます。
なお、年収・待遇・キャリアの全体像は、別記事で詳しく解説しています。

- ソニー法務部の中途採用は、応募→書類→面接→内定という流れだが、各段階で見られる評価軸は明確に異なる
- 書類選考は通過率が高くない。差がつくのは「経験年数」よりも事業理解と成果の言語化
- 面接では法律知識の暗記より、判断プロセス(リスクと事業の両立)が問われる
- 最終面接はスキルより「相性・覚悟」。なぜソニーなのかを語れないと落ちやすい
- 入社後に後悔しないために、向いていない人の特徴も含めて判断材料を持つことが重要
ソニー法務部に転職する際の選考の流れ|中途採用の全体像
- 応募方法と募集タイミング|公式応募と転職エージェントの違い
- 書類選考で見られるポイント|通過率が低い理由とは
- 一次・二次面接の内容|法務経験はどう評価されるか
- 最終面接の位置づけ|倍率と評価基準の考え方
- 内定・条件提示までの流れ|年収交渉は可能か
- 内定までにかかる期間|選考時期とスケジュール感
まずは、ソニー法務部の中途採用(キャリア採用)における「全体フロー」を整理します。
ソニーグループでは通年で経験者採用を行っており、法務部についても特定の時期に一斉選考が行われるというより、事業ニーズに応じて個別に募集・選考が進むのが特徴です。
そのため、募集職種や配属部門、担当予定の事業領域(エレクトロニクス、エンタテインメント、ゲーム、知財、M&A等)によって、細かな選考プロセスや重視点には違いがあります。
ただし、全体としての大枠の流れは共通しており、概ね次のステップで進行します。
- 応募(公式サイト/転職エージェント)
- 書類選考
- 面接(一次・二次・最終:合計2〜3回が一般的)
- 内定・条件提示
重要なのは、このフロー自体は他の大手企業と大きく変わらない一方で、各段階で見られている中身は決して画一的ではないという点です。
特に法務部の場合、「法務経験があるかどうか」ではなく、
- どのような事業環境で
- どのレベルのリスク判断を行い
- どのように事業側の意思決定に関与してきたか
といった実務の質や再現性が、段階を追うごとに深く見られていきます。
以降では、この選考の流れを単なる手順説明にとどめず、各段階で企業側が何を確認しようとしているのかという視点から分解し、書類選考・面接・最終判断それぞれで見られるポイントを具体的に説明します。
応募方法と募集タイミング|公式応募と転職エージェントの違い
ソニーのキャリア採用は、公式サイト(経験者採用)から応募できるほか、転職エージェント経由の募集も一般的です。
いずれのルートであっても選考基準そのものが変わるわけではありませんが、情報の得やすさや準備のしやすさという点で、応募体験には明確な違いがあります。
まず、ソニーの法務部は欠員補充型というよりも、事業の拡大・変化に応じて必要なタイミングで募集が出るケースが多く、募集時期が固定されていません。
そのため、日常的に求人情報をチェックしていないと、募集自体を見逃してしまうこともあります。
公式応募の特徴
- 募集ポジションを自分で選び、直接応募できる
- 募集要項や仕事内容を一次情報として正確に把握できる
- 企業研究や書類作成、面接対策をすべて自己完結で行う必要がある
- 選考結果の理由や評価ポイントについて、個別のフィードバックは基本的に得られない
公式応募は、すでにソニーの事業や法務部の役割を深く理解しており、
「どのポジションで、どのような価値を出すか」を自力で整理できる方に向いています。
転職エージェント経由の特徴
- 求人票の裏側(募集背景・求められている人物像・評価ポイント)を把握しやすい
- 書類添削や面接対策を通じて、ソニー向けの表現にブラッシュアップできる
- 条件提示や年収交渉を第三者の立場でサポートしてもらえる
- 一般には公開されていない非公開求人に出会える可能性がある
特に競争率が高い法務ポジションでは、「どこが見られているのか」「どこで差がつくのか」を事前に把握できる点は大きなメリットです。
どちらの応募方法が正解というより、
- ソニーへの志望度が高く、自己分析や対策を自力で回せるなら公式応募
- 競争率が高いポジションで通過可能性を少しでも高めたいなら転職エージェント
という視点で選ぶのが合理的です。実務的には、公式求人を確認しつつ、並行してエージェントとも接点を持つという進め方を取る方も少なくありません。
書類選考で見られるポイント|通過率が低い理由とは
「SONYの書類選考の通過率は?」という検索が多い通り、ソニー法務部の書類選考は決して簡単ではありません。
大手企業であり応募者数が多いことに加え、法務部という専門職であるため、一定水準以上の経験を持つ応募者が集まりやすいからです。
ただし、ここで重要なのは通過率という数字そのものに一喜一憂しないことです。
実務上は、通過率を知ることよりも、企業側がどのような基準で「会ってみたい候補者」と「書類段階で見送る候補者」を分けているのか、つまり落ちる構造を理解した方が、はるかに実践的な意味を持ちます。
書類で落ちやすいのは、主に次のようなパターンです。
- 実務内容が「契約審査を担当」「社内相談に対応」など、作業レベルの列挙にとどまっている
- どの事業領域で、どのような取引や案件に関わり、どんなリスクをどう判断したのかが読み取れない
- 法務としての工夫や意思決定が見えず、「誰がやっても同じ仕事」に見えてしまう
- 志望動機が「成長したい」「グローバルだから」といった抽象論に終始し、なぜソニーでなければならないのかが伝わらない
これらは能力不足というより、情報の出し方の問題であるケースが大半です。
反対に、通過しやすい書類には共通した特徴があります。
- 案件の背景→論点→打ち手→成果が一連のストーリーとして整理されている
- 法務として単に「止めた」「注意した」だけでなく、事業を前に進めるために行った工夫が具体的に書かれている
- 事業部・経営層・外部弁護士など、誰とどの立場で関与したかが明確で、当事者性が伝わる
- これまでの経験が、ソニーのどの事業・どのフェーズで活かせるのかという再現性が言語化できている
ソニー法務部の書類選考では、学歴や資格、単純な経験年数よりも、「この人は入社後、同じレベルの判断や貢献を再現できるか」という視点が重視されます。
したがって、職務経歴書では網羅的にすべてを書く必要はありません。
むしろ、代表的な案件を数本に絞り込み、自分ならではの判断・工夫・成果を丁寧に伝えることが、書類通過に直結します。
ポイントは、経験年数や学歴よりも、法務人材としての再現性が具体的に伝わっているかどうかです。
一次・二次面接の内容|法務経験はどう評価されるか

中途採用における一次・二次面接では、いわゆる法律知識の正誤を問うような“試験的な質問”よりも、これまでどのように仕事を進めてきたかが重点的に確認されます。
言い換えると、「何を知っているか」ではなく、「どのように考え、どのように動いたか」が評価の中心になります。
具体的には、次のような観点で深掘りされることが多いです。
- どのような場面・制約条件のもとで判断を下したのか
- 法務としての見解を、誰に・どのような形で伝えたのか
- 利害が対立する状況で、どのように調整・合意形成を行ったのか
- その結果、事業や組織にどのような成果・影響をもたらしたのか
つまり面接官が知りたいのは、
あなたが実務の現場で再現性のある判断・行動を取れる法務人材かどうかです。
よく聞かれるテーマ例としては、次のようなものがあります。
- 事業部と法的リスクに関する見解が割れたとき、どのように調整・交渉したか
- リスクがゼロではない中で、どこまで許容し、どのような条件を付したか
- 締切や事業スケジュールが厳しい案件で、どの論点を優先したか
- 海外案件や英語対応が必要な場面で、どのように情報整理・意思疎通を行ったか
これらの質問に対して、抽象論や一般論で答えてしまうと、評価は伸びにくくなります。
重要なのは、具体的な案件をベースに、自分自身の判断や工夫を語れるかどうかです。
ソニー法務部で特に評価されやすいのは、次のようなスタンスを持つ人材です。
- 単にリスクを指摘するだけでなく、事業を前に進めるための代替案を提示できる
- 法律用語を並べるのではなく、事業部の言語に翻訳して説明できる
- 技術、営業、開発、知財などの周辺部署を巻き込み、合意形成をリードできる
- 部分最適ではなく、事業全体や中長期視点で判断できる
このように、一次・二次面接では「守りの法務」にとどまらず、事業の意思決定を支え、スピードを落とさずにリスクを管理する力、すなわち「事業法務」の実装力が強く求められます。
そのため、面接対策としては、
- 自分が関与した代表的な案件をいくつか整理し
- その中での判断プロセスや調整の工夫を言語化しておく
ことが、評価を高めるうえで非常に有効です。
最終面接の位置づけ|倍率と評価基準の考え方
「ソニー 最終面接 倍率」「ソニー 最終面接 落ちた」といった検索が多く見られることからも分かるとおり、最終面接は応募者にとって心理的ハードルが非常に高い局面です。
ここまで進んだ段階で期待値が高まる分、不合格になった場合のショックも大きく、「なぜ落ちたのか分からない」と感じる方も少なくありません。
ただし、最終面接は倍率を当てたり、テクニックで突破したりする場ではありません。実務的には、
- 入社後に安定して活躍できるか(再現性)
- ソニーの価値観や事業スタンスと合っているか(相性)
を確認するための、いわば“最終確認フェーズ”と捉えるのが適切です。
一次・二次面接まででスキルや経験の水準はある程度見極められており、最終面接では「この人を迎え入れて本当に大丈夫か」「長期的に一緒に働けるか」という観点が強まります。
この段階で不合格になるケースを詳しく見ると、
- 専門知識や実務経験が足りないから
- 過去の実績が評価されなかったから
という理由よりも、
- なぜソニーなのかという動機が弱い
- 入社後にどのような価値を出したいのかが曖昧
- 事業や組織全体を見た視座が伝わらない
といった、動機・姿勢・覚悟の部分が原因であることが目立ちます。
最終面接では、表面的な志望理由や一般論ではなく、
- ソニーのどの事業や領域に関心があり
- これまでの自分の法務経験をどう接続し
- どのような判断や貢献を通じて価値を出したいのか
を、自分の言葉で具体的に語れるかどうかが重要になります。
スキル不足よりも、コミットメントの解像度が低いことが、最終面接で見送られる最大の要因だと理解しておくとよいでしょう。
内定・条件提示までの流れ|年収交渉は可能か
内定後は、条件提示(オファー)→承諾→入社手続きという流れになります。
最終面接を通過したからといって、すぐに入社が確定するわけではなく、この段階で提示条件を冷静に確認し、自分の判断軸と照らし合わせることが重要です。
条件提示では、年収(基本給・賞与)、職位、配属予定部署、入社時期などが示されます。
法務部の場合、職位やミッションによって期待される役割が異なるため、単に金額面だけでなく、どのような立場でどの領域を担当する想定なのかも合わせて確認しておく必要があります。
条件交渉が可能かどうかは、一律に決まっているわけではなく、主に次の要素によって左右されます。
- 募集背景(急募か、計画採用か/代替候補がいるか)
- 候補者の希少性(特定分野の法務経験、英語・海外案件対応、M&A・知財など)
- 現年収や直近の処遇、これまでの実績と市場価値
たとえば、事業上どうしても必要な専門性を持つ人材であれば、初回提示額から上積みされる余地があるケースもあります。
一方で、計画採用の場合は、レンジが比較的固定されており、大幅な交渉が難しいこともあります。
なお、条件交渉は伝え方とタイミングが重要です。根拠なく希望額だけを伝えるのではなく、
- 現在の年収水準
- これまでの実績や担ってきた責任
- 入社後に期待される役割とのバランス
を整理したうえで、冷静に相談する姿勢が求められます。
この点でも、転職エージェント経由であれば、第三者の立場から条件面の調整を行ってもらえるため、心理的な負担を軽減しやすいと言えます。
年収の「相場感」や、将来的に1000万円・2000万円到達の可能性がどのように見込めるのかについては、別記事で詳しく解説しています。
(内部リンク:ソニー法務部の年収は高い?…)
内定までにかかる期間|選考時期とスケジュール感
応募から内定までの期間は、
- 面接回数
- 候補者側のスケジュール調整速度
- 部門側・人事側の意思決定プロセス
によって前後しますが、一般的な目安としては1〜2か月程度と考えるのが現実的です。
特に法務部の場合、関係者が多く、意思決定に一定の時間を要するケースもあります。
書類選考の結果連絡は数日〜1週間程度、面接結果は1〜2週間程度かかることが多いですが、繁忙期や年末年始、決算期などは想定以上に時間がかかることもあります。
「書類選考の結果がいつ出るのか」「次の面接までどれくらい空くのか」といった点が気になる場合は、転職エージェント経由で現在の進行状況や全体のスケジュール感を確認できると安心です。
ソニー法務部に転職する際の選考の流れから見える通過のポイントと注意点
- ソニー法務部の選考通過率はどれくらいか|数字より重要な視点
- 書類選考で落ちる人の共通点|職務経歴書の落とし穴
- 面接で評価される法務人材の特徴|「守り」だけでは足りない理由
- 最終面接で落ちる理由|ソニー法務部が見ている本質
- ソニー法務部への転職で後悔しやすい人の特徴
- 総括|ソニー法務部への転職|中途採用の選考の流れ・通過率・面接対策を徹底解説
ここからは、「通過率」「倍率」といった表面的な数字に振り回されるのではなく、通過する人と落ちる人の差が、実際にどこで生まれているのかを整理します。
多くの応募者は「倍率が高い」「通過率が低い」という情報だけを見て不安になりますが、実務上それだけを知っても、選考突破にはほとんど役立ちません。
重要なのは、ソニー法務部の選考が、どの段階で・どの観点から応募者を見極めているのかを理解することです。
ソニー法務部の選考では、書類・面接・最終判断の各フェーズで、評価の焦点が少しずつ変化します。
その変化を理解せずに対策を立ててしまうと、「能力はあるはずなのに、なぜか通らない」という事態に陥りがちです。
以下では、通過率や倍率といった数値の裏側にある評価構造を分解しながら、どのような視点を持って準備すべきかを具体的に解説していきます。
ソニー法務部の選考通過率はどれくらいか|数字より重要な視点
ソニー法務部の選考通過率は、募集ポジションの内容や時期、応募者層によって大きく変動します。
そのため、インターネット上に出回っている数値をそのまま鵜呑みにしても、あまり実践的な意味はありません。
むしろ重要なのは、その通過率がどの段階で、どのような理由によって形成されているのかという視点です。
選考全体を俯瞰すると、次のポイントを押さえているかどうかで結果が分かれやすいことが見えてきます。
- なぜ書類選考で見送られる人が多いのか
- 面接では何が評価軸になっているのか
- 最終面接では何が「決め手」になっているのか
これらを理解したうえで準備を進めることで、単なる確率論ではなく、自分の経歴や強みをどこでどう活かすべきかが明確になります。
結局のところ、ソニー法務部の選考で最も重要なのは、「あなたのこれまでの法務経験が、ソニーが直面している事業上の課題や意思決定に、どのように接続できるのか」を具体的に示せるかどうかです。
書類選考で落ちる人の共通点|職務経歴書の落とし穴
書類選考で見送られてしまう方には、いくつか共通した傾向があります。
重要なのは、これらが必ずしも能力不足や経験不足を意味するわけではないという点です。
多くの場合、「伝え方」や「整理の仕方」によって、本来の強みが十分に伝わっていません。
具体的には、次のようなパターンが典型です。
- 職務経歴書が“業務の羅列”*になっており、どの案件で価値を出したのかが見えない
- 交渉・調整に関わっていても、自分がどの立場で、どこまで意思決定に関与したのかが不明確
- 実績が「年間○件対応」など件数ベースにとどまり、事業や組織に与えた成果・影響が伝わらない
- 志望動機がテンプレート的で、「成長」「グローバル」「安定」といった言葉は並んでいるものの、なぜソニー法務部なのかが具体化されていない
これらは、法務経験が浅いから起こるというよりも、限られた書類の中で、何を優先して伝えるべきかが整理できていないことに起因するケースが大半です。
対策として有効なのは、職務経歴書の情報量を増やすことではありません。むしろ、
- 自分が最も力を発揮した代表案件を2〜3本に絞り
- それぞれについて
- 背景(事業状況・課題)
- 論点(法的・リスク上の争点)
- 判断(自分がどう考え、どこを許容したか)
- 関係者調整(誰とどう合意形成したか)
- 成果(事業・組織にもたらした結果)
という流れで整理することが効果的です。
このように書くことで、単なる業務経験ではなく、「この人は入社後も同じレベルで判断し、周囲を巻き込みながら価値を出せるか」という再現性が、読み手に伝わりやすくなります。
面接で評価される法務人材の特徴|「守り」だけでは足りない理由
ソニー法務部の面接で評価されやすいのは、単に法律リスクを指摘できる人ではなく、事業の前進とリスク管理を両立できる法務人材です。
ソニーは事業スピードが速く、かつ新規性の高い領域に積極的に投資する企業であるため、法務にも「止める力」だけでなく「進める力」が求められます。
具体的には、次のようなタイプが高く評価されやすい傾向があります。
- リスクをゼロにすることを目標にするのではなく、どこまでが許容可能かを整理し、判断ラインを提示できる
- 単なるNG判断に終わらせず、条件変更やスキーム調整などの代替案を示して意思決定を前に進められる
- 法律用語や条文の説明に終始せず、事業部が理解しやすい言葉に翻訳して説明できる
- 反対意見やプレッシャーがある場面でも感情的にならず、論点を整理したうえで冷静に合意形成を図れる
これらに共通するのは、「法務として正しいか」だけでなく、「事業にとって現実的か」「意思決定として前に進められるか」という視点を常に持っている点です。
一方で、面接の場で評価が伸びにくいのは、
- 「リスクがあるのでNGです」
- 「前例がないので対応できません」
といった回答だけで止まってしまうケースです。このような姿勢は、慎重さという意味では理解できるものの、ソニーの事業スピードや挑戦的な文化との相性が悪いと受け取られやすくなります。
面接では、「そのリスクをどう管理すれば進められるのか」「条件付きで進めるなら何が必要か」といった一段踏み込んだ思考を示せるかどうかが重要です。
守りの視点に加えて、事業を動かすための現実解を提示できる法務人材かどうかが、評価を大きく左右すると言えるでしょう。
最終面接で落ちる理由|ソニー法務部が見ている本質
最終面接で落ちてしまうケースには、いくつか典型的なパターンがあります。
重要なのは、ここで見送られる理由の多くがスキル不足や経験不足ではないという点です。
一次・二次面接を通過している時点で、法務としての基礎的な能力や実務経験はすでに一定水準を満たしていると判断されています。
そのうえで、最終面接で落ちる典型は、次の3つに集約されます。
- 動機が弱い(他社でもそのまま通用する内容にとどまっている)
→ なぜソニーなのか、なぜこの事業・この法務部なのかが具体化されていない - 視座が低い(自分の担当業務の話で止まり、事業全体や経営視点への広がりが見えない)
→ 法務として「部分最適」に終始し、全社的な価値創出のイメージが伝わらない - 覚悟が曖昧(入社後に何を成し遂げたいのかが言語化されていない)
→ 中長期でどのような役割を担い、どのような価値を出したいのかが不明確
最終面接は、これまでの実績を再確認する場というより、「この人を迎え入れたとき、将来どのような姿で活躍しているか」をイメージする場です。
そのため、過去の経験そのものよりも、それをどう位置付け、どう発展させようとしているかが強く問われます。
最終面接で有効なのは、単なる志望理由の説明ではありません。
- ソニーのどの事業領域(エレクトロニクス、エンタテインメント、ゲーム、知財など)に関心があり
- その中で、自分のこれまでの法務経験がどのように接続できるのか
- 法務として「守る」だけでなく、どのように事業を前に進めたいのか
- 入社後の1〜3年で、どのような役割を担い、どんな価値を出したいのか
といった点を、具体的な経験や案件とセットで語ることです。
スキルや知識の説明に終始するのではなく、「この人はソニーの法務として、将来どの場面で、どのような判断をしてくれそうか」という像を、面接官に描かせることができるかどうかが、最終面接を通過できるかどうかの分かれ目になります。

ソニー法務部への転職で後悔しやすい人の特徴
これは、あなたのブログのスタンスである「後悔しない転職」を体現するうえで、あえて明記しておきたい重要なポイントです。
ソニー法務部は非常に魅力的なポジションである一方、すべての人にとって最適な職場とは限りません。
入社後に「思っていたのと違った」と感じてしまうケースの多くは、能力不足ではなく、価値観や働き方の志向のミスマッチに起因しています。
次のタイプの方は、入社後にギャップを感じやすい傾向があります。
- ルーティン中心の法務業務を望み、スピード感のある意思決定や頻繁な変化に強いストレスを感じやすい
- 事業部との意見対立や緊張感のある交渉をできるだけ避け、法務として静かな環境で仕事をしたい
- 「安定していそう」「有名企業だから」「年収が高そう」といった外形的な魅力を主な転職動機にしている
- 自分の担当範囲を明確に区切り、役割外の調整や越境的な関与には消極的
これらは決して否定されるべき志向ではありませんが、ソニー法務部のように、事業スピードが速く、チャレンジングな判断が日常的に求められる環境では、負担や違和感として表面化しやすい点には注意が必要です。
一方で、次のような志向を持つ方は、ソニー法務部との相性が良い可能性があります。
- 変化の多い環境の中で論点を整理し、不確実性のある状況でも意思決定を支えることにやりがいを感じる
- 事業部や経営層との議論・交渉を通じて、合意形成をリードすることに面白さを見出せる
- 法律的に「正しいか」だけでなく、事業として「進めるべきか」「どう進めるか」を考えることが好き
- 自分の専門性を軸にしつつも、組織全体や中長期の成長に貢献したいという視点を持っている
ソニー法務部への転職を成功させるうえでは、選考を突破すること自体以上に、自分がこの環境で力を発揮し続けられるかを見極めることが重要です。
この視点を持ったうえで選考に臨むことが、結果として後悔のない転職につながります。
総括|ソニー法務部への転職|中途採用の選考の流れ・通過率・面接対策を徹底解説
この記事のポイントをまとめておきます。
- ソニー法務部の中途採用は、応募→書類→面接(2〜3回)→内定が基本の選考の流れ
- 書類選考は通過率が高くないが、差がつくのは経験年数ではなく案件の再現性の言語化
- 面接では知識暗記より、リスク判断と事業理解、合意形成のプロセスが評価される
- 最終面接で落ちる主因はスキル不足より、動機・視座・覚悟の弱さ
- 入社後に後悔しないために、合う/合わないの判断材料を持ち、必要ならエージェントの支援も活用する
ソニー法務部への転職を検討するなら、第三者視点での確認も一つの選択肢です。
本記事では、ソニー法務部の選考の流れや評価ポイント、向き・不向きまで整理しました。
それでも、
- 自分の経歴で現実的に通過可能か
- 今のタイミングで動くべきか様子を見るべきか
- ソニー以外に比較すべき選択肢はあるか
こうした点は、実際の採用データや事例を持つ第三者に確認することで、判断の精度が一段上がります。
リクルートエージェントは、事業会社法務を含む幅広い求人と実績を持つ転職支援サービスです。
情報収集や選考可能性の確認という位置づけで、相談だけしてみるのも一つの方法でしょう。
